ザイグル炙輪とザイグルパーティーは何が違う?
ホットプレートを使った焼肉で気になる煙と焼肉臭。この問題を解決したのがザイグルシリーズです。
でも、従来のザイグルはサイズが大きくて、「テーブルに置くスペースがない」「収納場所に困る」こんな悩みもありました。特に1人か2人の少人数で使うには、ザイグルボーイやザイグルプラスは手に余るサイズです。
そこで、スペースを取らない少人数用のザイグルとして発売されたのが、ザイグルパーティーとザイグル炙輪です。
でもこの2機種、見た目が瓜二つ。
色が違うのはすぐに分かりますが、色以外の違いも気になりますよね。実際にこの2機種には共通点も多いですが、機能が異なる点もいくつかあります。
そこで今回は、ザイグル炙輪とザイグルパーティーの違いをご紹介。
ご自分の好みに合う方を選べるように解説しています。
口コミ数から売れ筋を想像すると、後から発売されたザイグル炙輪の方が売れているようです。テレビショッピングで宣伝しているのも影響しているのでしょう。
一方のザイグルパーティーは、外部企業からの評価が高くなっているようです。
そんな販売店のページを見ただけでは気づけない点も一緒に紹介していきます。
(まとめだけでいい方はこちら)
ザイグル炙輪とザイグルパーティーの共通点
違いの前に、両機種の共通点をご紹介します。
(違いから読みたい方はこちら)
煙や匂い残りが気にならない
煙・匂い・油ハネの少なさこそがザイグルブランドを有名にした最大の特徴。もちろん、炙輪とパーティーも煙が少なく、部屋に匂いが残りにくい機種です。
ただ、他のザイグルシリーズと比較すると煙が出やすい機種でもあります。煙が出ると部屋に匂いが残り原因にもなるので注意が必要。
煙が出る原因は、次に紹介する新機能の「上下Wヒーター」です。
時短調理を実現!上下Wヒーターは煙の原因にも
画像:ザイグルパーティー
ザイグルといえば、上から加熱するヒーターが特徴でした。ザイグル炙輪とザイグルパーティーは、上段ヒーターに加えてプレートの下にもヒーターを搭載。上下のWヒーターでザイグルの課題だった調理時間の短縮を実現しました。
従来モデルが上段ヒーターにこだわったのは、徹底的に煙や匂いを減らすためです。ということは、下段ヒーターは煙や匂いの発生の原因になるということ。だから下段ヒーターだけOFFできるよう切替ダイヤルがついています。
煙や匂いが少ないまま両機種を使うなら、食材の焼き始めは上下のヒーターで一気に加熱し、プレートが温まったら上段ヒーターだけに切り替えます。
使い方に慣れれば、他のザイグルと同様に煙や匂いが少なく、さらに焼き時間が短い焼肉を楽しめるようになります。
なるべく煙が出ないように両機種とも火力は抑えてあり、炙輪とパーティーでは下段ヒーターの火力に違いがあります(後述)
あると便利!別売オプションのワイドプレート
画像:ザイグルパーティー
ザイグル炙輪とザイグルパーティーには、本体サイズに合った標準プレートが付属しています。もともと1〜2人用の機種なので、プレートも小さめ。
お好み焼きのように大きなメニューは調理できません。一度に多くの食材を焼きたい時にも不便です。
そこで使えるのが別売のワイドプレートセット。通常プレートの約2倍の面積です。
注意点は、ワイドプレート全面が均一に加熱されるわけではない点。端にいくほど「焼く」より「保温」に近い状態になります。
高温での加熱が不要な食材、すでに焼きあがった肉の保温場所として利用すると便利です。
あとで解説しますが、ザイグル炙輪はワイドプレートが2種類、ザイグルパーティーには1種類のワイドプレートがあります。
炙輪のワイドプレートは別売していない※1ので、最初にセット品を購入しておきましょう。
※1 2020年12月時点
ザイグル炙輪とザイグルパーティーの違い
違い1 標準付属プレートとワイドプレート
ザイグル炙輪とザイグルパーティーには、本体と一緒に通常プレートが付属しています。炙輪は1枚、パーティーは2枚です。
グリルプレートは肉や魚を焼くのに使うメインのプレート、フラットプレートは脂を流す穴があいていないサブプレートです。フラットプレートは、炒飯や卵料理、麻婆豆腐、もんじゃ焼きなど、細かい食材や流れやすい食材の調理に使います。
セットではない通常品の場合、標準プレートが2種類ついているパーティーの方が活躍の場が拡がります。
ですが、別売オプションのワイドプレートは、炙輪が2枚、パーティーが1枚です。
炙輪 | パーティー | |
---|---|---|
通常プレート |
グリルプレートのみ |
グリルプレート |
ワイドプレート |
ワイドグリル |
ワイドグリルのみ |
ワイドプレートを使わないならパーティーの方が良く、使うなら炙輪の方が良いでしょう。
ザイグルパーティーはワイドプレートを後から別売で購入可能(ただし割高)ですが、炙輪は別売していません。※2020年12月時点
炙輪を選ぶなら、最初にワイドプレートセットを検討しましょう。
違い2 下段ヒーターの火力
上下Wヒーターが特徴の両機種ですが、下段ヒーターの火力に違いがあります。
炙輪 | パーティー | ||
---|---|---|---|
ヒーター火力 |
上段 |
500W |
500W |
電気代/時間 |
上下使用 |
29.7円 |
23.5円 |
上下Wヒーターは、焼き時間を短縮できる機能。上下のヒーターを同時に使った場合、より早く焼けるのはザイグル炙輪です。
注意点は上下ヒーターを使い続けると煙が発生しやすくなること。早く焼けるのはザイグル炙輪ですが、煙が出やすくなるのも炙輪です。プレートが温まったら上部ヒーターのみに切替すれば煙を防げます。
早く焼きたいならザイグル炙輪、煙対策を強化するならザイグルパーティーです。
違い3 上段ヒーターの可動
焼きあがった肉や魚をつまむ時、地味に便利なのが上段ヒーターの可動。調理中はヒーターとプレートの間が熱くなります。トングや菜箸を使えば大丈夫ですが、ヒーターを移動できるのは便利です。
ワイドプレートを使用している時は特に重宝します。
一方で、機能が多くついていると故障リスクも高まります。
絶対必要な機能ではありませんが、ヒーターを動かせる方が便利です。
違い4 正規販売店と価格
ザイグルシリーズの正規販売店は、(株)TUFが運営するショップ「T.U.F」と「ナカノチャンネル」です。ただし一部のモデルは別の企業が正規販売店になっていて、ザイグルパーティーは(株)パナビアです。
価格は、ザイグルパーティーがよく変動しますが、通常価格とセール時の目安を挙げておきます。
炙輪 | パーティー | ||
---|---|---|---|
通常品 | 通常価格 | 34,100円 | 37,950円 |
セール価格 | 23,100円 | 24,750円 | |
セット品 |
通常価格 | 44,800円 | 42,900円 |
セール価格 | 28,380円 | 29,700円 |
※1 ワイドプレートセット
セット内容
炙輪 | パーティー | |
---|---|---|
通常品 | 標準プレート1種類 | 標準プレート2種類 |
セット品 |
標準プレート1種類 |
標準プレート2種類 |
違い5 簡単調理マニュアル
ザイグルは肉や魚以外の調理にも幅広く活用することができます。
自分で思いついたものをいろいろ試すのも面白いですが、最初に参考書のようなものがあるとイメージを膨らませやすいですよね。
そこで便利なのが簡単調理マニュアル。いろいろな調理例が掲載されていて参考にすることができます。
この簡単調理マニュアルは販売店が独自に作成しているようで、ザイグル炙輪には同梱されていますが、ザイグルパーティーには付いていません。
(取扱説明書はついています)
違い6 本体のカラー
左:炙輪? 右:パーティー
ザイグル炙輪のカラー(2color)
・ゴールド
・グリーン
色が違うだけで機能は同じです
ザイグルパーティーのカラー(1color)
・アンティークワイン
違い7 油受けトレーの取出し方
左:炙輪? 右:パーティー
大きな問題ではないですが、油受けトレーの取り出し方に違いがあります。
ザイグル炙輪は両サイドのどちらからでも取り出せます。ザイグルパーティーは片方からしか取り出せません。
販売店検索
希望に合う機種はどちら?
総合的にはザイグル炙輪のワイドプレートセットが機能的に優れています。
弱点となるヒーターの首振り機能は使わなければ故障することはないですし、煙は下段ヒーターを切れば対策できます。もともと煙が少ないブランドなので、慣れれば問題なく使いこなせるでしょう。
炙輪で解消しきれない弱点は、標準フラットプレートがないこと。ワイドフラットプレートがありますが、大きいプレートを使うほどではない時に手詰まりになります。逆に弱点はこの1つだけです。
ザイグル炙輪が向いている人
- 調理時間を短くしたい
- ワイドプレートを積極的に活用したい
- オールマイティーに使える方がいい
- 調理マニュアルが欲しい
ザイグルパーティーが向いている人
- ワイドプレートを使わない人(少食、1人使用など)
- 省エネタイプが欲しい人
最後にまとめでご確認を。